アカー・コミュニティ・メモリアル・サービス2007ご報告

アカー・コミュニティ・メモリアル・サービス2007ご報告 去る9月30日、新宿の経王寺で、今年のメモリアルサービスが開催されました。

このお寺を会場として協力を得て開催するのは、今年で3回目です。この由来はアカーの国際活動のエイズ分野での協力が縁で、この寺の住職、互井観章さんと出会うことができたことです。9月の最終の日曜日、50名強の方々がその経王寺に集り、行うことができました。

今年は、2001年3月に亡くなられた作家、井田真木子さんを特別メモリアルとして偲び、井田さんの軌跡を、朗読や映像を交えて、御紹介しました。井田さんは、著書「同性愛者たち」の取材として、アカーのメンバー7人に密着取材しましたが、サンフランシスコやベルリンなどの当時のメンバーに同行した現在進行形の取材の様子も、スライドや映像で紹介されました。さらに、井田さんの著書「同性愛者たち」に影響を受けた方々の中から、当事者、親、支援者の立場から思いを文章で寄せてもらい、当日には一部朗読でその文章をご紹介させていただき、その他の内容は配布された追悼集にも収録されました。

後半の第2部では、アカーの会の周辺で様々な接点で携わった関係者の故人16名を御紹介し、参列者一同で追悼しました。

同性愛者の葬送は、故人がどのような活躍や貢献をしたにもかかわらず、ごく一般的な経歴を供して見送りをされることが多くあります。まだまだ死に直面した上で、故人がどのような思いで、コミュニティとどのようなつながりを持ちえたかを遺族や仲間の中で伝え合う場は難しいのかもしれません。さらに、その軌跡をどのように後世に伝えていくかは、現時点では試行錯誤の段階と言えるでしょう。

しかし、私たちは、今享受している同性愛者の状況や環境について、先人や仲間の努力、貢献、苦労した蓄積を抜きに、今のレズビアン&ゲイ・ライフを進めていくことはできません。一年に一度、このような場を設け、集まって頂ける方々とともに、先人や亡き仲間を追悼し、自分たちが今いる場所に感謝する機会を持っていきたいと思います。

アカー・コミュニティ・メモリアル・サービス2007ご報告 当日の終了後は、お寺の2階をお借りして、懇親会を行いました。メンバーの手作りの料理でひとしきり感想を伝え合った後は、互いに見知らぬ、親御さんと若い世代のゲイ・レズビアン・ユースが親子関係について語り合うなど、ごく自然な希求がもたらされる会話が続きました。レズビアン・ゲイの生活に関わって、この世を去って行った16名の方々が縁として寄り集まったこの会には、夜通し語りつくしても語りつくせない何かが、参列者の胸に託されたような一夜であった気がします。